今週のお題「雛祭り」
《ひな祭り》娘の最後の児童手当で買った、小さな雛人形。亡くなった娘から、教わったこと
私が二人目に産んだ子供、娘の天使ちゃんは生後43日で天に召されました。
娘が生きていた期間は、短いのですが、出生届を出し、児童手当だって、受け取りました。
天使ちゃんが天に召された後、
通帳記帳をした時に、天使ちゃんの児童手当が振り込まれているのを見て、感動をした覚えがあります。
児童手当が、天使ちゃんが生きていた、証だから!
児童手当の使い道で、・・・迷いました!
娘の葬儀の費用に補填するのか?
当時3歳の、長男の育児費用に補填する?
生活費用にしちゃう?
どれも、ピンと来ませんでした。
天使ちゃんの児童手当は、天使ちゃんの喜びの為に使いたい・・・!!
そこで、思いついたのが、雛人形です!
天使ちゃんが天に召されたのが秋だったから、雛人形が売り出される時期を待って、買いました。
娘の為の、小さな雛人形です♪
これが、いい買い物でした!
一つ一つの人形を、小さな個別の袋から取り出して、飾るたびに、喜びを感じます。
娘のためにしてあげられることが【ある】、幸せとでもいうのでしょうか。
娘との今生の別れは、とても苦しいものでしたが、娘からはたくさんの愛をもらったし、大切なことを教わりました。
この記事では、亡き娘から教わった、大切なことの一部を書きます。
共に生きる喜びについて。
- 一瞬に籠める愛と、感謝。
- 日常のぬくもりと、有難さ。
- 幸せになるための秘訣。
一瞬に籠める愛と、感謝
彼女が生きている間、私が彼女にできたことといったら、
病院に母乳を届けたり、
娘の小さな手に、私の人差し指を握らせることくらいでした。
もっといろいろなことをしてあげたかったなあ。
だけど、生きられると思っていたから、娘の今より、娘の未来を見てました。
将来的なことを予想して、娘の病気について、色々と調べ物をしたり、娘の退院後の生活のことを考えたり、娘が生きていく環境の準備をしようとしていました。
だから、
今、この瞬間を生きている娘のために、全身全霊を掛けてはいませんでした。
もっと、もっと、他の何を差し置いても、そばにいれば良かった。
結果、
娘は旅立ち、私は後悔をしました。
もっとそばに、一緒にいればよかった。
娘のために、もっと慎重に、冷静に、やれることがあったはず、
将来の心配よりも、今の娘のためにすべてを出し尽くすべきだった。
なぜ、娘が生きている間に、すべてを掛けなかったのかと。
なぜ、毎日の一瞬一瞬に、すべての愛を、注がなかったのかと。
後悔をしました。
今を生きる娘の命に、集中しきれていなかった母だけど、
娘を愛していました。
明後日ばかり見ていた、母だけど、
娘を愛していました。
今も。
多分これから先もずっと。
私がおばあちゃんになっても、
赤ちゃんの姿のままの娘を思い出して、愛おしいと思うのでしょう。
私が天寿を全うする時には、きっと娘のことを思い出すことでしょう。
目の前にある命に、感謝を。
共に過ごすこの一瞬に、愛を籠めてください。
それが、なにがあっても後悔が少なく済む、秘訣かと思います。
日常のぬくもりと、有難さ
わが家には、女の子の子供はいないけど、毎年お雛様を飾るし、3月3日にはひな祭りを祝っています!
さて、
雛人形を買って、余った児童手当はどうしたのかというと、
娘の1歳の誕生日に、シルバニアファミリーの、ウサギの双子の赤ちゃんと、公園の遊具をプレゼントするのに使いました。
雛人形も、シルバニアファミリーも、出すと長男が触りたがります。
おもちゃとして遊びたいのです。
長男には、
雛人形の灯篭を割られてしまったし、
(ボンドでくっつけました(; ・`д・´)。)
シルバニアファミリーの、小物を無くされてしまいました。
大事な物だから、母はぷりぷり怒ったこともありますが、
まあ、小さな子供がいたら、こんなものだろう。
と、あきらめました。
ひょっとして、娘が生きていたら、
本人が、壊したり、無くしたりしたかもしれないです。
昨日、天使ちゃんの雛人形を仏壇に飾り、
2歳の次男の雛人形の襲撃を、警戒していたのですが、今のところは無事です。
次男に目をつけられたら、雛人形は高い位置に移動させる予定です。
娘が亡くなった時には、長男は3歳。
次男はまだこの世に誕生しておりませんが、
こうして亡くなった娘と、他の兄弟を紐付けられるのは、幸せです。
雛人形があって、このように楽しい関わりが生まれました♪
娘がくれた、ささやかな日常のぬくもりです。
こういった、何気ないことが、幸せなのでしょうね。
幸せの秘訣
今日も家が騒がしい。子供が元気だなあ。
抱っこした時の子供のぬくもりが、嬉しいなあ。
怒って、泣いて、甘えて、笑って、今日も一日忙しかったよなあ。
屋根のある家に住めて、毎日お風呂に入って、3食ご飯を食べられて、パパも、子供も元気で、有難いなあ。
感謝をして、人を愛することは、他の誰よりも、自分自身を満たしてくれますね。
日頃、自分のことで精一杯で、ほぼ余裕のない私ですが、
このように、ふと、幸せを感じることができるのは、今まで過ぎ去ったすべてのことが、私に与えてくれた、賜物なのでしょうね。
感謝です♪
さいごに
雛人形があることで、生きている家族と、娘の関りが生まれ、
私は雛人形を飾るたびに、
娘のために何かをしている喜びで、幸せな気分を味わっています。
娘の児童手当で、雛人形を買って、良かったです♪
仏壇と、雛人形に写真を撮らせてくださーい。
とお願いしてからパシャリ♪
今手の中にある幸せは何ですか?
絶え間なく注がれる愛に、気がついた時、世界の色は変わります。