山田さんの tea time

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虐待としつけの違いについて考える。子供の根っこを育てるために自分自身と向き合うこと

抱っこするお母さん抱えられる子供

長男が通っていた幼稚園の未就学児サロンに、1歳の次男を連れて行ったときに、

『児童虐待』に関するリーフレットと、オレンジのリボンをもらいました。

オレンジのリボンには、『子供虐待防止』というメッセージが込められているそうです。

そういえば長男が通っていた幼稚園に、年に一回児童相談所のスタッフの方が来て、チラシの入ったティッシュを配ったりしていたなあと、思い出しました。

リーフレットには、

『児童虐待は、あなたの身近でもおこっています。』

『「もしかして・・・」と気づいたら、すぐにお電話を。』

 

児童相談所虐待対応ダイヤル「189」

といった内容が書かれていましたが、

私が思ったのは、

自分の子供の一番身近な人間である、

自分自身のこと。

私は虐待をしていない。と言いきれるだろうか。

虐待とは何か?を考えながら、受け取ったリーフレットを基に、記事を書いていきます。

しつけと虐待のちがい

「芝に寝転ぶ子供」の写真

しつけと虐待は、まったくの別物です。

おこなう側の根っこが違います。

根っこが違えば、結果もまったく変わります。

しつけとは、導くこと

導くとは

  • 子供が感情や行動を自分でコントロールできるように導く。
  • 何をどうすれば良いか教える。
  • 良いところを伸ばすように心がける。

虐待とは、コントロールすること

コントロールするとは

  • 子供の行動を力によって、コントロールしようとする。
  • 身体的な痛みや過剰な罰を与える、食事を与えない等、子供の基本的な権利を奪う。
  • 情緒的な攻撃。

児童虐待とはどのようなものなのか

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  • 身体的虐待。
  • 心理的虐待。
  • ネグレイト。
  • 性的虐待。

以下、

実際にあった出来事を、具体例として挙げつつ、解説していきます。 

身体的虐待

身体的虐待とは、どのようなものなのでしょうか?

  • 殴る。
  • 蹴る。
  • 熱湯やたばこで火傷させる。など

体に傷をつけるのと同時に、加害者への恐怖や、自分自身への絶望を植え付けられていきます。

ケース1.縛られる子供

私が小学生の頃、

よく近所の家から子供の叫び声が聞こえてきたのですが、

親に怒られる時に、縛られていると聞きました。

ケース2.全治1週間のげんこつ

父親にげんこつで頭を叩かれて、1週間痛みが引かなかったことがたびたびありました。

今回の痛みは1週間。前回の痛みは2週間。この間の痛みは3日間。と言った感じです。

いつまでも続く、頭のズキズキとした痛みを覚えています。

なぜ怒られたのかは覚えていません。

ケース3.平手打ち

母親に平手打ちをされたことが何度かあります。

母親に叩かれて、ひどくショックだった気持ちや、母親は攻撃をしてこないと信頼していたのに、裏切られた感が強かったことを覚えています。

なぜ怒られたのかは覚えていません。

ケース4.浴槽に閉じ込める

父親に怒られた延長で、浴槽に閉じ込められることがたびたびありました。

水の入っていない浴槽でしたが、私を中に入れると、上から蓋をし、出られないように重りを乗せられました。

なぜ怒られたのかは覚えていません。

ケース5.ベランダに締め出される

父親に腕を引っ張られ、夜に薄着でベランダに出され、鍵をかけられたことがたびたびありました。

寒かったこと、心細かったこと、冷たいコンクリートの感触を覚えています。

なぜ怒られたのかは覚えていません。

ケース6.家を閉め出される

父親に、「出ていけ。」と言われ、真っ暗な中、家を追い出され、鍵をかけられたことが何度かありました。

幼稚園から小学生の頃だった思いますが、毎回一人で明かりのない土手を歩いていました。

家が見えないところまで進み、うずくまっていました。

家を出された時に、内側から鍵をかけられる時の音。ガチャン。と、鍵がかかる音を今でも覚えています。

なぜ怒られたのかは覚えていません。

心理的虐待

心理的虐待とは、どのようなものでしょうか?

  • 怒鳴る。
  • 言葉で脅かす。
  • 無視をする。
  • DVを見聞きさせる。など

やっている側は、虐待をしているとは気がつきにくく、

やられている側も、虐待であることに気がつきにくいです。

外側から見ると、一見平和な家庭にも見えます。

ケース7.捨て子と言われる

父親から、「お前は捨てられた子で、拾ってきてやったんだ。」と、たびたび言われていました。

何度聞き直しても、「本当だ。」と言われました。

孤独を感じるようになりました。

ケース8.算数ができないと社会のゴミ

父親から、「頭の悪い社会のゴミ」だと言われていました。

父親がよく学校の宿題を見てくれていたのですが、

私が計算をスムーズにできず、つまるたびに私のことを「どうしようもないバカ」「ゴミだな」「このままいくと社会のゴミ」と言っていました。

自分は価値のない人間だと思うようになりました。

ケース9.背骨をへし折って一生歩けなくしてやる

父親から、「世間に出すのは恥ずかしいから、背骨を折って、一生歩けなくして押し入れに閉じ込めておきたい。それが俺の本音だ。」と言われたことがあります。

騒ぐことなく、泣くことなく、ただ黙ってその言葉を聞いていました。

自分は価値のない人間だと思うようになりました。

ケース10.殴られた母親の顔

父親にグーパンチをされて、母親が吹っ飛ぶのを見ました。

母親の目の周辺が紫色に腫れあがっていました。

母親が「こんな顔では外に出られない。」と言っていました。

心臓がキリキリと痛みました。

ケース11.身近な人間の悪口

母親から、毎日のように父親の悪口を聞かされていました。

自分は価値のない人間に育てられた価値のない人間だと思うようになりました。

ネグレイト

ネグレイトとは、どのようなものでしょうか?

  • 食事を与えない。
  • 車の中に放置する。
  • 体や衣服を不潔なままにする。など

やられている側は、やられていることを自分の責任として受け止め、虐待をされていることに気がつきにくいです。

ケース12.冬でも半そで一枚の男の子

小学生の時、クラスで一人、年中、半そでのTシャツを着て、半ズボンを履いている男の子がいました。

ケース13.なんのための門限か。なんのための厳しさか

高校生の男の子なのですが、お弁当を作ってもらえず、昼ごはん代ももらえない子がいました。

門限が19時で、少しでも遅れると、鍵をかけられて、朝まで家に入れてもらえなかったそうです。

性的虐待

性的虐待とは、どのようなものでしょうか?

  • わいせつな行為の強要。
  • わいせつな画像の被写体にする。など

心が委縮していきます。

ケース14.異様な光景

妹が友達の家に遊びに行った時に、その家のおじいさんが友達の下着に手を入れていれてさわっていた。と言っていました。

児童虐待について思うこと

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加害者、被害者、両方の視点から考えてみました。

やっている側から

自分が虐待をしているという自覚が無いものが多いのかなと思いました。

やられている側から

殴られたりやられたことしか覚えていなくて、怒られた原因を覚えていることはまれです。

しつけだと言うのなら、何をされたかよりも、なぜ注意されたのかを覚えている必要があります。

怒られた理由を覚えていないということは、殴られて脅されてその場は丸く収まっていても、根本的には何も解決していないということです。

自分は子供に対して虐待はしていないのかという疑問

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私が自分の中で一番あり得ると思うのが、

『心理的虐待』です。

理由

  • 子供を注意し始めると、自分が幼い頃に親に怒られていた映像がフラッシュバックする。
  • 子供に注意をしている時、冷静に物事を教えるよりも、自分が裏切られた感情、傷ついた感情を伝えようとする言動に比重がかかりがちになる。
  • 夫婦喧嘩が多い。

あり得るという結論

言動がしつこくなったり、高圧的な言葉を使うことがあります。怒気を荒げることもあります。

「本当に分かっているの?」「じゃあ説明してみて。」「もう知らないからね!」「好きにしたらいい!」

導くとは程遠い、突き放した言動です。教えるのではなく自分のいら立ちをぶつけています。

少し冷静になった時に、自分の言動や態度に落ち込みます。

 

夫婦喧嘩は、子供を不安にさせるし、緊張状態に追い込みます。

緊張状態を避けるには

言わなくちゃ気が済まない。は、言わなくてもいい。です。

忍耐で乗り切ります。

少し時間をおいたら、瞬間湯沸かし器で出したお湯も冷めます。

お湯が冷めたら言葉を選んで話をします。

子供に申し訳ないと思ったら

謝っています。

謝りさえすれば何をしてもいいわけではありません。それでも。

自分の過ちを認めて謝った以上、次に繋げないと自分が情けないという感情が芽生えます。

子供は親の姿を見ています。

 

子供は何度も同じ失敗をしますが、親である自分も何度も同じ失敗を繰り返したりします。

あまり人のことは言えません。

私の子供への謝り方

「さっきは言いすぎたよ。あそこまでいわなくても良かったと思う。ごめんなさい。」

「ママはお兄ちゃんの為にいい親になりたいけれど、ママにも未熟な部分があって、上手くできないことがある。」

「おにいちゃんと一緒に成長していきたいから頑張るね。」

「ママの言い方は悪かったけど、こういうことが言いたかったの。そのことはわかってね。」

子供の反応

「ママ、いいの。」

「ママは悪くないよ。お兄ちゃんも頑張るからね。」

「さっきは怖くて何を言われているのかわからなかったの。」

「もしまた間違えていたら教えてくれる?」 

さいごに

私は子供にはできるだけ、私のプラスの遺産を渡したくて、自分の人格の負の遺産は渡したくないと思っています。

 

負の遺産とは、自分のいたらなさや、子供の頃に行き場のなかった、悲しみや憎しみや憤りも含めてです。

 

自分の負の遺産は、根が深いほど気がつきにくいです。

 

子供と向き合うことは、自分と向き合うことなのかなと思いました。

 

うまくできなくても、綺麗にきまらなくても、あがいて努力し続ける姿をさらす。

これもしつけではないのでしょうか。