幼児の足を育てるための、靴選びについて学ぶことができる、足育講座を受けてきました。
足に合った靴を選ぶことで、集中力がアップし、歩くことや走ることが、もっと大好きになれるそうですよ♪
サイズがきつくなった靴を履いていると、靴の中で足が丸まって、歩きづらくて憂鬱です。
大きすぎる靴を履いていると、靴の中で足が滑って、早歩きや、走るのが億劫になります。
歩き始めたばかりの子供の足は、これからどんどん発達していく段階、
できるだけすくすくと足を育ててあげたいから、その子に合った靴を選んで、歩くこと、走ることを、もっと好きになってもらいたいですね。
私が足育講座で聞いてきた話を、まとめました♪
子供の足のトラブルについて
5歳児の9割以上に何らかの足のトラブルがあるそうです。
- 抱っこの癖で左右の足の長さに違いが出る。
- 靴下で歩くと摩擦で歩き方が歪む。
-
歩き出すのが早いと偏平足になりやすい傾向がある。
- 足の指を使えていない。重ね指と浮き指。
- ランドセルを背取った後ろ姿で、体のゆがみを発見。
講師の方の話によると、足のトラブルが原因で、4歳にして腰痛持ちの子供もいるそうですよ。
抱っこの癖で左右の足の長さに違いが出る
いつも同じ方向で抱っこをしていたりすると、骨盤が歪んで足の長さが変わることも。
私はいつも左腕で支えて抱っこをしています。
右手が利き手なので、右側をフリーにしたくて、左腕で抱っこをすることが、板についています。
たまに変えてみようと右腕抱っこをしてみたことはありますが、違和感が強くて、すぐにやめてしまいました。
どちらの腕でも抱っこをできるようにしておくと、保護者にとっても子供にとってもいいのでしょうね。
靴下で歩くと摩擦で歩き方が歪む
靴下の中で足が滑るので、歩き方が不自然になるそうです。
靴を履いていない時は、裸足がおすすめだそうですよ。
歩き出すのが早いと偏平足になりやすい傾向がある
偏平足とは、足の裏が平べったい状態のことです。
0歳~2歳までの間に歩き出す子が多いのですが、
足のためには、
ハイハイの期間が長い方がいいとのことでした。
特に高這いがいいらしく、高這いで土踏まずができるのだそうです。
高這いとは、四つ這いの姿勢になって、膝を浮かした状態のことです。
土踏まずとは、偏平足の平べったい状態とは逆に、足の裏にアーチができた状態のことです。
土踏があるといい理由
運動においては、平衡感覚、つまり瞬時に力を発揮しやすい姿勢が取れるか否かが、反応速度(瞬発力)や動作の切り返しに大きな影響を与え、土踏まずの有無によって顕著な差が生じると考えられている。
足の指を使えていない。重ね指と浮き指
- 足の指と指の間にゆとりがない。
- 立っている状態で、足の指の下に、紙1枚入ったら浮き指。
重ね指や、浮き指は、足の指を使って歩けていないということになるそうです。
足の指を使って歩けていないと、不安定で足が疲れやすくなるみたいですね。
ランドセルを背取った後ろ姿で、体のゆがみを発見
ランドセルを背負った状態で後ろから見た時に、ランドセルが左右どちらかに傾き、地面と平行に背負えていなかったら、歪んでいるということになります。
右と左の足の使い方に違いがあるそうです。
足のトラブルを解消する
私が講師の方から聞いた、足のトラブルを解消する方法を書きました。
■足の指で地面をつかむように歩く。
- 5本指ソックスがおすすめ。
- できるだけ裸足で過ごすようにする。
- 指そらし体操をする。
■足の裏に横のアーチをつくるため、足を絞る。
■爪が反るなら保湿する。
足の指で地面をつかむように歩く
足の指を使って歩けるようになったら、足が疲れにくくなります。
- 5本指ソックスがおすすめ。
- できるだけ裸足で過ごすようにする。
- 指そらし体操をする。
5本指ソックスがおすすめ
丸指ソックスは足の指を使いにくいので、5本指ソックスが望ましい、とのことでした。
▽子供用の5本指ソックスがありました。可愛いデザインですね♪
▽レディースで、カラフルな5本指ソックスのセットがありましたよ。
私が妊娠中に、整体師さんから5本指ソックスを勧められたことがあります。
血行が良くなるとか。
▽防臭・抗菌、メンズ用の5本指ソックスです。
同じ色の5足セットですね。
できるだけ裸足で過ごすようにする
靴を履く時だけ靴下を履き、できるだけ裸足で過ごした方が、足の発達にはいいそうです。
指そらし体操をする
指そらし体操で、指を使って歩く癖をつくります。
足の指を持って、本人の体側に引き寄せます。
つま先立ち、かかとをあげる体操も効果的ですよ。
幼児の場合、高いところのおもちゃを取らせるなどして、背伸びをさせるという方法もあるようです。
足の裏に横のアーチをつくるため、足を絞る
足の中指の下あたりにタコができやすい方は、横のアーチができていないからかも。
親指の下と、小指の下の両脇をつかみ、ギュッと内側に絞ります。
タコが改善するそうですよ。
爪が反るなら保湿する
爪が沿ってしまう時は、水分が足りていないので、爪の根元部分にクリームやオイルを塗るといいそうです。
わが家の3歳の次男の足の親指の爪が反っているので、爪切りをしたタイミングなどにクリームを塗っています。
▽ネイル専用のオイルがありました。
子供の足の成長について
幼児期の靴の選び方や、過ごし方が、大切なんだなあと思いました。
~5歳。体を動かすことが大切
体を動かすことと、足に合った靴を履くこと、両方が大切な時期だそうです。
6歳頃。神経系の成長
神経系の成長は6歳の頃まで。
できるだけ素足で暮らすのが望ましいそうです。
11歳頃。足の骨が固まる
小学校低学年の頃に足が固まり始め、
11歳になる頃には足の骨が固まるそうです。
できるだけ歩きやすい形で固まってほしいですね。
子供の靴の選び方
足に合わない靴は転びやすくなるし、履き心地が良くないから履きたくなくなります。
私が子供の頃を思い出しても、靴を買ったばかりの頃や、靴をサイズアップする前の頃は、軽くストレスでした。
大きすぎる靴だと、靴の中で足が滑るし、
小さすぎる靴は、靴の中で小指や親指が靴に押され、爪が隣の指に食い込んだりして、痛かった記憶があります。
足に合った靴を選ぶと、歩き方が変わり、スムーズに歩けるようになるそうですよ。
かかとが硬い靴がおすすめ
靴のかかとが硬い方が、幼児の柔らかい足を、しっかりと固定してくれます。
かかとを一度でも踏んで潰してしまうと、足を固定する、かかとの機能が失われてしまうそうなので、注意です。
スポーツメーカーが出している靴は、かかとが硬いので、おすすめとのことでした。
▽ミズノが出しているスニーカー。ベルトが2本ついているので、足の甲の高さに合わせて調節しやすいですね。
▽アシックスの、ベルトが2本あるスニーカーです。
ローカットモデルです。
足首を包んでくれる、ミドルカットモデルもありますよ。
▽ニューバランス。日本人に、一番多いタイプの足の形、というのがあるのですが、その形に合っているそうです。
足の形については、後程書いています。
ベルトが2本ある靴がおすすめ
甲の高さを調整できて、足をしっかりと固定しやすいので、2本ベルトがある靴が、特におすすめとのことでした。
つま先が反りあがっている靴がおすすめ
ちょっとつま先が反りあがっている靴がおすすめだそうです。
▽ベビーシューズで、安定性を重視したミドルカットモデルのスニーカーがありました。
足首を包んでくれますね。
育ち盛りの子供の靴のサイズ選び
- かかとを合わせて足の寸法を測る。
- 立った状態で測ること。
座っている状態で測ると足のサイズが変わります。
育ち盛りの子の靴は少し大きめの靴を選びます。
- 捨て寸で1cm。
- 0.8~1cmは大きい靴を選ぶ。
温かい季節は、足の成長が早いので、特にマメに足のサイズを測ることが望ましいそうですよ。
大きめの靴に違和感が大きい時は、中敷きを入れて、調整するという方法もあります。
▽キッズ用の靴の中敷きがありましたよ。中敷きが外せるタイプの靴ならば、入れ替えて使い、サイズ調整が目的ならば、元ある中敷きの上に重ねて使うようです。
幼児の長靴・サンダル・ムートンブーツについて
長靴やムートンブーツに関しては、プラス0.5cm大きいサイズのものを選びます。
何歳からが望ましい?
3歳くらいまでは、まだ足が不安定なので、しっかりと足を固定することができない長靴やムートンブーツはおすすめしないそうです。
サンダルは、かかとが無い時点で、靴として機能しないので、やはり、3歳くらいまではおすすめしないとのことでした。
足の形に合わせて、靴を選ぶ
靴の形と、足の形が合っていないと、
・・・たとえば、
親指に余裕があっても小指が詰まってしまう、
というようなことがおこりがちです。
日本人はエジプト型の人が多く、エジプト型の靴と言えば、ニューバランスだそうです。
足育講座に来ていたお子さんで、ニューバランスのスニーカーを履いていたけれど、エジプト型ではなかった、というお子さんもいました。
中敷きが外せるタイプの靴ならば、中敷きを外して足の裏に当ててみます。
足の形と、靴の形が合っているかどうか、わかりやすいです。
みなさんはどの足の型でしたか?
お子さんの足の型は、いかがでしたでしょうか。
アシックスはすっきりとしているので、細い足の子におすすめ。
ミズノは中敷に力を入れているそうですよ。
幼児におすすめの上靴選び
上靴は、中敷きがすべすべしているものが多いので、靴の中で足が滑りやすいです。
足が疲れやすいので、
ベルトが付いたスニーカー風の上靴がおすすめです。
ベルトで足を固定することができたら、多少大きめサイズの上靴でも、足が固定されて、足が疲れにくくなります。
▽ベルト付きの上靴です。
足育として、おすすめではない、靴の特徴
- かかとが柔らかい。
- 全体がよじることができるくらい柔らかい。
- 靴底がまっ平。
- 左右非対称。
足育の観点からはおすすめではなくても、
デザインや形、テーマ性で、好みの靴だってありますよね。
その時の状況や目的に応じて、こまめに靴を変えてもいいですね。
足を固定する、おすすめの靴の履き方
- かかとをトントンして履く。
- ベロをぐっと入れる。
- ベルトをしっかりと締める。
きちんと履くことで、同じ靴でも足の安定感が変わってきます。
かかとをトントンして履く
足のかかとと、靴のかかとの部分を合わせます。
つま先トントンではなく、かかと、トントンです。
ベロをぐっと入れる
折れていたり、左右にずれていないように、まっすぐに伸ばしておきます。
ベルトをしっかりと締める
ベルト付きの靴だったら、かかとがしっかりと靴に固定された状態で、ベルトをします。
2本ベルトだったら、本人から見て手前のベルトを先に締めて、
次に、足のつま先側のベルトを締めます。
足が簡単に靴から抜けない状態にします。
靴ひもがほどけやすい時はどうする?
靴のサイズが大きくなってくると、ベルトで足を固定するタイプではなく、
靴ひものみで足を固定するタイプの靴が出てきます。
わが家の長男が小2の時に靴ひものみのスニーカーを履き始めたのですが、
とにかく靴ひもがほどけやすく、よく靴ひもを踏んでいました。
靴ひもがほどけやすい時はどうしたらいいのか、講師の方に聞きました。
- 紐ひもをゴム紐に替える。
- ひもを固く結んで、サイドチャックのある靴を選ぶ。
- 紐を二回捩って結ぶ。
▽結ばないタイプの靴ひも。初めて知りました。
蝶々結びをせず、金具でとめます。
▽見た目は普通の靴ひもですが、引っ張ると伸びます。
お下がりの靴の注意点
お下がりの靴の注意点は、前の子の足の癖をそのまま引き継ぐことになる、ということです。
中敷きが、前の持ち主の足の形になっています。
例えばエックス脚の子がはいていた靴は、中敷きがそのような形になっているので、エックス脚、矯正靴となってしまうそうです。
わが家の場合、長男のクロックスや、長靴、草履など、使用頻度が低かったり、影響が少なそうな靴は、次男のために保管していますが、
使用頻度が高かった普段履きの靴や上靴は、お礼を言って、バイバイするようにしています。
さいごに
幼児の足を育てるための、足育講座を受けてきました。足育講座で聞いたことをまとめています。
- 疲れにくくなる。
- 集中力がアップする。
- 歩いたり走ったりすることが、もっと好きになる。
■足の指で地面をつかむように歩く。
- 5本指ソックスがおすすめ。
- できるだけ裸足で過ごすようにする。
- 指そらし体操をする。
■足の裏に横のアーチをつくるため、足を絞る。
■爪が反るなら保湿する。
- よく動くこと。
- サイズや形があった靴を選ぶこと。
- 正しい靴の履き方をすること。
- かかとが硬い靴を選ぶ。
- ベルトが2本ある靴がおすすめ。
- 靴のサイズは捨て寸0.8~1cm。
- 長靴のサイズは捨て寸0.5cm。
- 足のサイズを測る時は、立った状態でかかとに合わせて測る。
- 温かい季節は足が成長しやすいので、マメに採寸する。
- 上靴はベルトが付いたスニーカー風のものがおすすめ。
- かかとをトントンして履く。
- ベロをぐっと引っ張る。
- ベルトをしっかりと締める。
足育講座を受けた後、
子供の靴のサイズアップに合わせて、
靴の形を足の形に合ったものにし、サイズは捨て寸1cm程度で選びました。
新しい靴を小3の長男が喜んでいましたが、
3歳の次男が特に喜んでくれました。
喜びすぎて、家の中でも靴を履いて過ごそうとしたり・・・。
靴が足に合っていて、心地いいのだとしたら、嬉しいです。
子供たちが、より楽しく、生き生きと生活できますように♪