苦しい時の乗り越え方
今まで苦しい時が一度もなかったという方はいないですよね。
苦しんでいる最中では、
どちらに進んだらいいのかわからない。
どうしたらこの苦しみから抜けられるのかわからない。
抜けられる日が来るのかわからない。
そのくらい苦しいです。
未来は見えないから、不安ではありますが、
見えないから、希望もあります。
ずっと楽しいことばかりが続かなかったように、
ずっと苦しいことばかりが続いたりもしないのでしょう。
苦しい時の乗り越え方について考えました。
今までの人生で一番苦しかった時
それぞれの人生で、どのような経験を積んできたのか。
どのような価値観の元で生きて来たのか。
苦しいことの基準は、人それぞれ違うのでしょう。
ひとつの物事をとっても、
ある人にとっては、とても苦しいことでも、
ある人にとっては、少し頑張れば乗り越えられることだったりします。
そこに、優劣はなく、
ただ、今、何を学んでいるのかの、違いしかありません。
私はまだ４４歳ですが、
今までの人生で一番苦しかったのは、自分の産んだ娘を、生後４３日で失ったことでした。
世の中は様々な喜びで溢れていますが、様々な苦しみにも溢れています。
それはわかっていたのですが、
私は病気で赤ちゃんを失ったことが、とても苦しかったのです。
別れが受け入れられず、長く苦しみました。
喜怒哀楽の中で、『哀』のみになる
苦しい時は、喜怒哀楽が抜け落ちていました。
ぼんやりとしていて、たまに爆発したように、泣いていました。
時間の経過とともに、喜怒哀楽の内の、『哀』という感情が復活してきました。
「哀しい・・・。」「哀しい・・・。」と日々哀しみにくれる中、気がついたことがあります。
テレビは、楽しさや笑いで溢れていました。
報道番組にしても、原稿を読み上げるアナウンサーの声には、活力があります。
楽しさや笑いや、活力から程遠いところにいた私は、テレビの世界に何一つ共感できませんでした。
テレビをつけると、うるさく感じるので、一切見なくなりました。
哀しい時は、気持ちの赴くままに、静けさの中で過ごせばいいです。
心が癒えるまで、自分とだけ向き合います。
心の防御力が『１』になる
辛い別れは、私の心の強さを著しく崩壊させました。
それはまるで、極寒の中に、薄着一枚で放り出されたかのような心境でした。
ある日、
年配の女性が、私が子供を失ったことを知って、話しかけてきました。
「死んだのが赤ちゃんの内で良かったわ。お金をかけて、手をかけて、大きく育ててから死なれてたら、目も当てられなかったわ。あなたはまだマシよ。」
普段の私なら、
「励ましてくれてる、つもりなんだよね。」
と、多少時間をかけてでも、流せるぐらいの話でした。
ところが、
この時は娘を失った苦しみで、心の防御力が著しく低下していたので、
受け流す間もなく、心に深く深く、突き刺さってしまいました。
『まだマシってどういうこと？』
一度深く刺さったナイフは、そう簡単には抜けなくて、心が膿むくらいの、深い傷をもたらしました。
ナイフが抜けるのには時間がかかりました。
だけど、抜ける日は、きちんと来ました。
記憶ができなくなる
私が苦しんでいた最中、
親しい人たちが、イベントごとに誘ってくれたり、家を訪れたりしてくれました。
家に来てくれる場合は、相手から来てくれるので問題はありませんでした。
問題は、
誘われて、私が外に出ていく場合です。
予定を忘れてしまうのです。
手帳に書き込んでいても、手帳に書いたことを忘れてしまいます。
ラインでやり取りしていても、ラインでやり取りしていたことを、忘れてしまいます。
何度か人との約束を反故にしてしまってから、気がつきました。
私はどうやら新しい出来事を、記憶することが難しくなっているようでした。
そのことに気がついてから、人と約束することをやめました。
このようなことは初めてでしたが、娘の命日から半年くらい過ぎた頃には、また覚えられるようになるまで、回復していました。
強いストレスは、脳にも負担をかけるのでしょうか。
それとも、
ゆっくり過ごしましょう。という、何かの計らいなのでしょうか。
つまり、
深く傷ついている時は、無理して活動する必要は、ないのでしょうね。
苦しい時の乗り越え方
『時が解決してくれる。』とよく言いますが、その通りな面はあります。
ただ、
解決の時の流れを、少しだけ早めることはできます。
癒しの時計を早める方法とは？
- 衣食住を調える。
- アンテナを張る。
です。
以下、解説します。
衣食住を調える
- 早寝早起き。
- 服に着替える。
- ３食きちんと食事をする。
- 掃除をする。
- 洗濯をする。
- 空気の入れ替えをする。
- 風呂に入る。
私が最も苦しい時に、最も意識をしていたことです。
『きちんと生活をすること。』
生活を崩してしまうと、自分を立て直す基盤が崩れてしまいます。
「苦しい時ほど、きちんと生活をするんだ。」
と、毎日自分に言い聞かせて、過ごしていました。
心のアンテナを張る
苦しくても、生きて、きちんと生活を送る。
すると、
ふとしたところに、自分を救うメッセージが転がってくることがあります。
それは、インターネットの中だったり、本屋さんの本だったり、図書館の本だったり、友人の一言だったり、夢の中で見たワンシーンだったり、思いがけないところにやってきます。
自分の心の琴線に触れるのを感じたら、立ち止まってみてください。
小さな声を聞き逃さずに、キャッチをしてみてください。
そのようなことを繰り返していると、ある日、長いトンネルの出口から吹き込んでくる風が頬に触れます。
出口から細く差し込む光が目に映ります。
さいごに
進んだ者の前にだけ、道は開かれる。
道が開かれますように。
銀河鉄道９９９のアニメーションと共に。
ゴダイゴ
銀河鉄道スリーナイン The Galaxy Express999 ゴダイゴ
『前を向こう。』『前を向きたい。』と思っていた時に、何度も繰り返し聴いて、元気をもらった曲です。
