本物の自信が欲しい時に読みたい、ニーチェの言葉
ニーチェとは、19世紀後半に生きた、ドイツの哲学者です。
フリードリヒ・ニーチェ【1844年~1900年】。
本物の自信が欲しい時に読みたい、ニーチェの言葉を集めました。
“友人を求める前に自分自身を愛する”
できるだけ多くの友人を欲しがり、知り合っただけで友人と認め、いつも誰か仲間と一緒にいないと落ち着かないのは、自分が危険な状態になっているという証拠だ。
本当の自分を探すために、誰かを求める。自分をもっと相手にしてほしいから、友人を求める。漠然とした安心を求めて誰かに頼る。なぜ、そうなるのか。孤独だからだ。なぜ、孤独なのか。自分自身を愛することがうまくいってないからだ。しかし、そういうインスタントな友人をいくら多く広く持ったとしても、孤独の傷は癒されず、自分を愛するようになれない。ごまかしにすぎないからだ。
自分を本当に愛するためには、まず自分の力だけを使って何かに取り組まなければならない。自分の足で高みを目指して歩かなければならない。そこには苦痛がある。しかしそれは、心の筋肉を鍛える苦痛なのだ。
出典元:超訳 ニーチェの言葉
どんどん空っぽになって、・・・心が乾いていく感覚ですね。
そうやって、足元がおぼつかず、地につかない感覚は、分かる気がします。
目の前でおきる出来事も、まるで他人事のようになっていくのです。
思うこと
空っぽで、乾いた心を埋めるのは、他人ではなく、面白い出来事でもなく、自分自身でしかない。ということですね。
自分で自分を満たすとは、どのようなことなのでしょうか。
自分を本当に愛するためには、まず自分の力だけを使って何かに取り組まなければならない。自分の足で高みを目指して歩かなければならない。
出典元:超訳 ニーチェの言葉
まずは何かを始めること。
以前からやりたかったことは何か?
以前から気になっていたことは何か?
そこに答えはある気がします。
いきなり正解にたどりつかなくても、まずは歩み始めることから。
進んだ者の前にだけ、道は開かれる。
自分の足で歩んだ感触があるからこそ、自分への信頼が深まるのではないのでしょうか。
“無限の豊かさは自分にある”
同じものを相手にしていても、ある人は一つか二つくらいのことしか、そこから汲み出すことができない。このことはふつう、能力の差だと思われている。
しかし実は人は、そのものから何かを汲み出しているのではなく、自分の中から汲み出しているのだ。そのものに触発されて、自分の中で応じるものを自分で見出しているのだ。
つまり豊かな物を探すことではなく、自分を豊かにすること。これこそが自分の能力を高める最高の方法であり、人生を豊かに生きていくことなのだ。
出典元:超訳 ニーチェの言葉
豊かさは自分の中にあり。自分を豊かにするには、どうしたらいいの?
思うこと
読書や芸術鑑賞を通して、いいものや、美しいと感じるものに触れたらいいのでしょうか。
そうして、自分自身の引き出しを増やすことが、自分の豊かさへと繋がるのでしょうか。
いいものや、美しいものを見抜く目は、どのようにして鍛えたらいいのでしょうか。
本物と偽物は、どのようにして見分けるのでしょうか。
結局のところ、
たくさんの成功と、失敗を重ねるしかなさそうです。
つまり豊かな物を探すことではなく、自分を豊かにすること。これこそが自分の能力を高める最高の方法であり、人生を豊かに生きていくことなのだ。
出典元:超訳 ニーチェの言葉
経験を積むにはどうしたらいいのか。
歩みを止めずに、進み続けるしか、なさそうです。
失敗を恐れずに。
ビビりな私はどうしよう・・・。
“勝利に偶然はない”
勝利した者はもれなく、偶然などというものを信じていない。たとえ彼が、謙遜の気持ちから偶然性を口にするにしてもだ。
出典元:超訳 ニーチェの言葉
結果は万人の眼に映りやすく、努力は万人の眼に映りにくい。・・・ですね。
思うこと
以前、職場の社食でテレビを見ている時に、
スポーツで、大活躍している選手を見て、
「天才はいいな。努力しなくても勝てるから。」
と言った人がいました。
勝利した者はもれなく、偶然などというものを信じていない。
出典元:超訳 ニーチェの言葉
一時の勝利の陰には、多くの敗北や失敗が、あるのではないのでしょうか。
“強くなるための悪や毒”
天高く聳(そび)えようとする樹木。そういう木々が成長するために、ひどい嵐や荒れる天候なしにすますことができるだろうか。
稲が実るために、豪雨や強い陽射しや台風や稲妻はまったく必要ないのだろうか。
人生の中でのさまざまな悪や毒。それらはないほうがましで、ないほうが人は健全に強く育つのだろうか。
憎悪、嫉妬、我執(がしゅう)、不信、冷淡、貪欲、暴力。あるいは、あらゆる意味での不利な条件、多くの障碍(しょうがい)。これらはたいていうとましく、悩みの種になるものだが、まったくないほうが人は強い人間になれるのだろうか。
いや、それら悪や毒こそが、人に克服する機会と力を与え、人がこの世を生きていくために強くしてくれるものなのだ。
出典元:超訳 ニーチェの言葉
私は、苦しみは少ない方がいいと、思いますけどね! 苦しいのは嫌です!
思うこと
人生の中でのさまざまな悪や毒。それらはないほうがましで、ないほうが人は健全に強く育つのだろうか。
出典元:超訳 ニーチェの言葉
自分の今までを振り返り、思うは、
深い感動を得られるのは、苦しみを克服するプロセスや、苦しみを克服をした後でした。
どうしたものでしょう。
苦しかったら、苦しかった分だけ、
あの事があったから、今の私がいる。
そのように思える、今になっていたいですよね。
私はまだまだ、解消しなくてはならない課題がいくつもあります。
生きている間に、すべてに感謝できるような自分になっていられるのだろうか。
それを思うと、人の一生は短いですね。
“自分しか証人のいない試練”
自分を試練にかけよう。人知れず、自分しか証人のいない試練に。
たとえば、誰の目のないところでも正直に生きる。たとえば、独りの場合でも行儀よくふるまう。たとえば、自分自身に対してさえ、一片の嘘もつかない。
そして多くの試練に打ち勝ったとき、自分で自分を見直し、自分が気高い存在であることがわかったとき、人は本物の自尊心を持つことができる。
このことは、強力な自信を与えてくれる。それが自分への褒美となるのだ。
出典元:超訳 ニーチェの言葉
他人の目はなくても、誰よりも裏切ってはいけない、自分自身。自分が、一番近くで私を見ています。
思うこと
舌打ちでも、ひとり言でも、
その音霊と言霊を、一つ残らず聞いている人が、この世にただ一人います。
・・・それは自分自身です。
尊敬できるような私は、舌打ちをしたり、汚いひとり言は言わないはず。
あ~、反省が山積みです。
そして多くの試練に打ち勝ったとき、自分で自分を見直し、自分が気高い存在であることがわかったとき、人は本物の自尊心を持つことができる。
このことは、強力な自信を与えてくれる。それが自分への褒美となるのだ。
出典元:超訳 ニーチェの言葉
自分で自分を信頼できる。
そのような人になりたいです。
さいごに
ニーチェの言葉、
- “友人を求める前に自分自身を愛する”
- “無限の豊かさは自分にある”
- “勝利に偶然はない”
- “強くなるための悪や毒”
- “自分しか証人のいない試練”
を、紹介しました。
本物の自信というのは、
他から与えられる物でも、得られる物でもなく、
様々な出来事を通して、自分自身を熟成し、
内側から溢れ、湧き出したものからしか、得られないのでしょうね。