わが家の4歳の次男には自閉症スペクトラム障害と軽度の精神遅延があります。
こども園に送っていった時に、なかなか離れてくれなかったり、奇声をあげる場面が増えてきて、もしかしてさみしいのかもしれないと、気がかりでした。
次男が前々から、「歩いて(こども園に)行きたい。」と言っていたので、歩いてこども園に行くことにしたところ、
タイミングだったのか、何が効果的だったのか、
離れる時に泣いたりすがったりすることがなくなり、奇声をあげる回数がどんどん減って、最近では、ほぼなくなりました。
歩いて登園する時間は、親子の大切なコミュニケーションの時間となりました♪
子供と歩いて登園するのは時間がかかり大変なのですが、私も楽しんでいます♪
次男と朝の散歩を始めて気がついた、良かった点などについて書きます。
- 次男が寂しいのかなと思い始めた事情
- こども園に「歩いて行きたい。」という次男
- 仕事に余裕ができたので歩いて登園を開始!良かった点
- 朝の散歩をするようになってから変わったこと
- 一緒に歩いているママにも嬉しい変化!
- 帰りも歩いて迎えに行ってみたら、体がきつかった…(;´∀`)
- さいごに
次男が寂しいのかなと思い始めた事情
半年以上前から、こども園に送り出す時にスムーズに送り出されてくれなくなりました。
私の体にしがみついたり、
先生に抱っこされながら私の方に手を伸ばして、「あ~~!!」と言ったり、離れがたい雰囲気に。
毎回一人で離れていくことができないから、先生に抱っこされながらのバイバイでした。
4ヶ月くらい前から、「キャー!」と声をあげるようにもなりました。
大勢人が集まるところに行くと、ひどくなる傾向がありました。
悲鳴のようにおもいきり声を張り上げて、何度も繰り返していました。
2ヶ月くらい前には、朝、着替える時に私服を持ってきて、私が手に持っているこども園の制服を指さして、
「それ着ない!」
「これ着る!」
と言って、私服を着たがるようなことがありました。
「今日はこども園に行くんだよ。制服を着るんだよ。」
というと、涙をこぼして泣いていました。
制服に着替えてはくれましたが、送る車の中でも泣いていました。
1年近く前から私が仕事を始めたのですが、
週末にも仕事に行くことがあり、次男と一緒にいる時間が減っていました。
何が原因か、はっきりとはわかりませんが・・・、
『次男は寂しいのかもしれない。』
と、思うようになりました。
こども園に「歩いて行きたい。」という次男
次男がこども園に「歩いて行きたい。」と言い始めました。
次男の意欲が嬉しかったし、歩くのは体にいいし、体力もつくし、いいことだと思いました。
・・・が、
こども園は、幼児を連れて気軽に歩いていくほど近いわけではありませんでした。
歩いて次男をこども園に送り、次男の支度を手伝って、また歩いて帰る。
歩いて帰った後に家事をして仕事に行くことを考えると・・・、
なかなかすぐには踏み切れませんでした。
仕事に余裕ができたので歩いて登園を開始!良かった点
家のことや子供のことに集中したかったので、職場に相談をして、仕事の負担を減らしてもらいました。
本当は退職をしようとしたのですが、仕事の負担を減らす方向で今のところおさまっています。
仕事の負担が減り、気持ちに余裕が生まれたので、朝歩いて登園することにしました!
どうしてもバタバタする日は、朝早めに家を出るのが大変だなあと感じることもありますが、歩くことにしたらいいこと尽くめでしたよ。
-
歩くために早く家を出るから、むしろ時間に余裕ができた
- 手を繋いで会話をする時間が増えた
- 散歩をしながら交通ルールを一緒に勉強
- 小学校の通学路を歩く
歩くために早く家を出るから、むしろ時間に余裕ができた
次男と歩いて登園すると20分くらいかかるのですが、車で送っていいた頃よりも、45分くらい早く家を出るようにしています。
最初は、次男と歩くと片道どのくらいかかるかわからないからと思い、余裕を持って家を出るようにしていましたが、早く家を出るといいことがたくさんありましたよ。
- 車で送っていた時よりも、帰ってからの時間に余裕ができた。
- 車で送っていた時よりも、早めにこども園につくから、次男がこども園でゆったりとスタートをすることができるようになった。
- 早く家を出るようにすることで、早めに家事をスタートすることが習慣になってきた。
歩くために早めに家を出るようになったことから、私にも次男にも、時間や心に余裕が生まれるようになりました。
手を繋いで会話をする時間が増えた
20分くらいですが、二人で歩いている間は、ほぼ手を繋いでいます。
- 歩きながら、白い車を探す。
- 聴こえてきた鳥の声や、虫の声、車の音、窓を開ける音を聞きながら、「何の音かな。」「鳥がないてるね。」など、話をする。
- 通りかかりの知らない人と挨拶をして手を振る。
- 道端の花や草の話をする。
- 「あたたかいね。」といいながら、陽向を選んで歩いてみる。
- 「涼しいね。」といいながら、日陰を選んで歩いてみる。
・・・2人でのんびりと散歩を楽しんでいます。
散歩をしながら交通ルールを一緒に勉強
- 歩道がない道路では、車が来ていなくてもできるだけ道の端の方を歩く。
- 排水溝に水が流れているのが気になっても、覗き込みすぎないように気をつける。
- 横断歩道があるような大きな道路では、横断歩道を渡るようにする。
- 横断歩道を渡る時は、車が来ていないか確認をして、手をあげて渡る。
のんびりと散歩をしながら、外を歩く時に気を付けた方がいいポイントを教えています。
小学校の通学路を歩く練習ができた
こども園と小学校が同じ方向にあるので、小学校の通学路を歩いています。
現在年中の次男と、今から小学校の通学路を歩く練習ができている状態です♪
小学校4年生の長男とは、小学校1年生から2年生の2学期頃まで一緒に分団の集合場所まで歩いていました。
次男とは、早めに練習をスタートできている状態です。
たまには少し違う道を歩いて散歩の幅を広げることも♪
おおよそ小学校の通学路を歩きながらも・・・、楽しんで歩きたいから、たまに歩く道を変えたりはしています。
「今日はまっすぐ進む?右に曲がる?」
「・・・曲がる!」
「・・・こっち!」
大きく道を変えない範囲で、次男に歩く道を選んでもらって、歩く景色や道の変化を楽しんでいます。
朝の散歩をするようになってから変わったこと
朝の散歩をしたからなのか、それともたまたま成長のタイミングだったのかわからないのですが・・・、
朝の散歩をするようになってから、変わってきたことがあります。
- こども園に送り出す時に、スムーズに送り出されてくれるようになってきた
- 気がついたら、奇声をあげなくなっていた
- 積極性が増した
こども園に送り出す時に、スムーズに送り出されてくれるようになってきた
初めて歩いてこども園に送ったその日から、泣かずにスムーズにこども園に送り出せるようになりました。
初日は、「バイバ~イ。」で、こちらがものたりなくなるくらい、あっさりと行ってしまいました。
・・・驚き。
それからも、何回もタッチをしたり、私の姿が見えなくなるまで手を振ってくれたりはありますが、
以前のように先生に抱えられないと離れられない、ということはなくなってきました。
気がついたら、奇声をあげなくなっていた
「キャー!」という大きな声をあげなくなりました。
何度か試すように「キャー・・・。」と言っていた時はありましたが、以前の様な全力の「キャー!」ではなくなっていました。
散歩の途中で犬がワンワンと吠えているのを聞いて、
「お耳が痛いね?」
と次男が言ってきました。
「そうだね。でもしかたがないよ、ワンワンは、吠えるものだから。」
「キャー?」
「お耳が痛いから、シーっね。」
そのようなやりとりがあったりもしました。
最近では「キャー!」も「キャー・・・。」も、言わなくなってきました。
積極性が増した
次男が少し活発になったような気がします。
よく笑い、よく怒り、よくはしゃぎ、活舌がいまいちでもよく話します。
気持ちの切り替えが早くなり、自己主張が上手になりました。
発達の先生に話したら、
「朝から歩くことで体が覚醒するから、ものごとの吸収率が上がるんですよ。」
と言っていました。
眠くてぼーっとした状態で勉強をするよりも、しっかりと目が覚めた状態で勉強をした方が身になるのと同じだそうです。
- こども園のカリキュラムに意欲的に取り組むようになった
- 友達と積極的に関わるようになった
- 居残って遊ぶようになった
こども園のカリキュラムに意欲的に取り組むようになった
先生から、皆と同じことをやろうとしている。
カリキュラムにしっかりと取り組もうとしている。
できないことは、「手伝ってくださいね。」と言ってくる。
・・・と聞いています。
最近特に、意欲的に取り組む姿が見られるようになってきたそうですよ。
友達と積極的に関わるようになった
次男は、一人で遊んでいたり、特定の友達と1対1で遊んでいることはありましたが、複数の友達と遊ぶのことは苦手なようでした。
今でも得意ではなさそうですが、何となく仲間に加わったり、同じようなことをしてみたりしているのを、よく見かけるようになりました。
居残って遊ぶようになった
こども園に迎えに行った時は、お迎えをしてすぐに帰っていたのですが、次男が、
「遊びたい。」
と言うようになってきました。
最近では、30分程度ですが、こども園の園庭で遊んでいます。
夕食の支度が遅くなったりはしますが、次男が体を使って思いきり遊んでいる様子を見ていると、貴重な時間だなあと感じます。
同年代の子供達に比べて、まだまだ動きが鈍いところがほとんどですが、積極的に動き、友達のまねをして、できることを増やそうとしているようです。
一緒に歩いているママにも嬉しい変化!
朝から次男と一緒に歩いている私にも嬉しい変化がありました。
気持ちがスッキリ
次男を歩いて送り、支度を手伝って、家に帰ってくるという工程で、およそ1時間程度かかります。
車で送っていた時に比べて、時間はかかりますが、歩いた後は気持ちがスッキリとしていて、朝の支度の効率が上がったような気がします。
歩くと体があたたまり、朝の爽やかな空気と柔らかな陽射しで癒される感覚です。
痩せた!ジーパンが、歩いているうちにずり下がってくるように
次男と一緒に歩いているかならなのか?
よく履いていたジーパンが、ぶかぶかになってきました。
歩いているうちにずり下がってきて、脱げそうです・・・。
気になるし、腰骨がすれて痛いので、最近履くのをやめてしまいました。
ジーパンがずり下がる分、股下が下がって足が短く見えるのも嫌。
しゃがんだ時も脱げそう。
このジーパン、購入して半年もたっていないのですが、履けなくなってきて残念。
嬉しい悲鳴なのですが・・・。
( ;∀;)
ジーパンのサイズ選びって難しいです!
帰りも歩いて迎えに行ってみたら、体がきつかった…(;´∀`)
朝の送りの散歩が気持ちが良いし、次男が帰りも歩きたいと言っていたので、歩いて迎えにいったことがあるのですが・・・、
・・・ものすごく疲れました。
仕事を終えて、家で少し片づけをしてから迎えに行ったのですが、帰ってきてからの疲労感がすごい。
キッチン台に手をついてぐったりでした。
次男に話をして、帰りは車で迎えに行くことにさせてもらいました。
さいごに
次男が歩いてこども園に行きたいと言うので、散歩がてら歩いていくようにしたら、思いのほかいいことがありました!
- 歩くために早く家を出るから、むしろ時間に余裕ができた
- 手を繋いで会話をする時間が増えた
- 散歩をしながら交通ルールを一緒に勉強
- 小学校の通学路を歩く練習ができた
- こども園に送り出す時に、スムーズに送り出されてくれるようになった
- 気がついたら、ほとんど奇声をあげなくなった
- 積極性が増した
- こども園のカリキュラムに意欲的に取り組むようになった
- 友達と積極的に関わるようになった
- 居残って遊ぶようになった
楽しみなことがある時や、気分でなのか、たまに次男が、
「今日は車。」
という日がありますが、今のところ散歩率80パーセント以上。
次男とできるだけゆったりと散歩を楽しみたいので、朝の準備をてきぱきと片付けるぞ~!