何気ない日々は、水が流れるように過ぎ去っていきます。
季節感を大切にしたり、季節のイベントを生活に取り入れると、毎日に色味や楽しさがプラスされるような気がして、好きです。
9月9日は重陽の節句です。
重陽(ちょうよう)の節句といえば、和菓子の【着せ綿】。
食べたいな~、と、和菓子屋さんに行ったら、ありました♪
重陽の節句とは
9月9日がなぜ重陽の節句かというと、陽の数字で最大の9が2つ重なるからです。
1・3・5・7・9と、奇数が陽数とされています。
2・4・6・8と、偶数が陰数です。
重陽の節句には菊酒を飲み、
綿を薬効のある菊にかぶせて、朝露や夜露、香りを吸わせて体を拭う習慣があったそうです。
不老長寿を願うとか。
長生きをするのなら、若々しくありたいですものね。
菊は花びらが幾重にも重なるし、陽が重なる9月9日になんだかぴったりです。
他にもある。重陽の節句を含めた五節句
- 1月7日 人日(じんじつ)の節句
- 3月3日 上巳(じょうし)の節句
- 5月5日 端午(たんご)の節句
- 7月7日 七夕(たなばた)の節句
- 9月9日 重陽(ちょうよう)の節句
1月7日の人日の節句以外、すべて、数字が重なっていますね!
すべて奇数です~。
1月7日は七草粥を食べて、健康を祈願。
3月3日は女子の健やかな成長を祈願。
5月5日は男子の健やかな成長を祈願。
7月7日は夢の成就を祈願。
9月9日は不老長寿を祈願。
・・・いつも何か願い事をしている~。
季節感を取り入れながら、縁起を担ぎ、何気ない毎日が色づき・・・、楽しいですね♪
着せ綿とは
ピンクの部分が菊で、上にのっている白い部分が綿。
菊にかぶせた綿を、表現した和菓子なのですね。
昔は菊の薬効を吸わせた綿で体を拭い、無病息災・不老長寿を願ったとか・・・。
体から菊の香りが漂ったりして♪
3色の着せ綿がありました。
白い菊と、黄色い菊も♪
菊 高貴 高尚 高潔
- ピンクの菊 甘い夢
- 白い菊 真実 誠実な心
- 黄色い菊 やぶれた恋 長寿と幸福
楽しみながら食べたいです♪
着せ綿を食べる
白あんの練り切り。
甘~い。
口のなかでさっととけるような柔らかい食感です。
柔らかいので持つとすぐに形がくずれます。
金時あん。
上用饅頭の皮で包まれています。
手に取っても形が崩れず、食べやすいです。
少しごろっとした餡を、舌で潰す感覚が楽しかったです。
こしあんの練りきりが包まれています。
さいごに
9月9日は重陽の節句です。
無病息災を願いつつ、
菊酒を飲んだり、菊湯に入ったり、着せ綿を食べたり・・・。
菊の花びらを浮かべたお酒、
菊の花びらを浮かべたお風呂、
少量の花びらをひらひらと・・・。
カモミール湯もいいですね。
カモミールはキク科だから。
アロマオイルを数滴垂らしたり、入浴剤だったり。
季節感を楽しみたいです。
最近雨が多いから、着せ綿を食べた後の薄茶は、龍の模様の茶碗にしてみました。
今日も良き日を♪