ニーチェとは、19世紀後半に生きた、ドイツの哲学者です。
フリードリヒ・ニーチェ【1844年~1900年】。
物事を長続きさせたい時に読みたい、ニーチェの言葉を集めました。
“物事の完成まで待つ忍耐を持つ”
才能や技量に恵まれていても、物事を完成させることができない人がいる。彼は時間を信じて完成を待つことができない。自分が手をかけさえすれば、どんなことでも完成すると思っているのだ。そのため、いつも中途半端な結果で終わってしまう。
仕事の遂行においても作品の制作においても、じっくりと取り組むことが肝心だ。性急に取り組むほど早く完成するというわけではないからだ。
したがって、物事を完成させるには、才能や技量よりも、時間による熟成を信じながら絶えず歩んでいくという気質が決定的な役割を果たすのだ。
出典元:超訳 ニーチェの言葉
似たような言葉を思い出しました。
千里の道も一歩から
- 手近なことから着実に進めよう。
ローマは一日にして成らず
- 大きなことをなしとげるには小さな積み重ねが必要。
塵も積もれば山となる
- 小さなことでも、積み重ねれば山のように大きくなる。
思うこと
物事を完成させるには、才能や技量よりも、時間による熟成を信じながら絶えず歩んでいくという気質が決定的な役割を果たすのだ。
出典元:超訳 ニーチェの言葉
絶えず歩む気質というのは、どこからやってくるのでしょうか。
長い目で見た目標があると、歩き続けることができるのでしょうか。
自分自身の軸がどこにあるのかを意識しながら、ひとつひとつ判断していきたいです。
私は、結果を焦ってしまったり、目の前のことに気を取られて、たびたび右往左往しています。
ゆっくりとプロセスを楽しみながら、歩んでいく姿勢が、大切なのでしょうね。
“力を入れすぎない”
自分の力の四分の三ほどの力で、作品なり仕事なりを完成させるくらいがちょうどいい物が出来上がる。
全力量を用い精魂を傾けて仕上げたものは、何とも重苦しい印象があり、緊張を強いるものだからだ。 それは一種の不快さと濁った興奮を与えることをまぬかれない。しかも、それにたずさわった人間の臭みというものがどこかついてまわる。
しかし、四分の三程度の力で仕上げたものは、どこか大らかな余裕といったものを感じさせる。ゆったりとした作品になる。それは、一種の安心と穏やかさを与える快適な印象を与える作品だ。つまり、多くの人に受け入れられやすいものが出来上がるのだ。
出典元:超訳 ニーチェの言葉
脱力、ですね。
思うこと
四分の三程度の力で仕上げたものは、どこか大らかな余裕といったものを感じさせる。ゆったりとした作品になる。
出典元:超訳 ニーチェの言葉
上手に力を抜くことが大切であると、ある習いごとで教わったことがあります。
力を抜いて、必要な瞬間に必要な部分にだけ意識を集中すること。
それが、長時間、大きな力を発揮し続ける方法。
と、聞きました。
“最短の道は現実が教えてくれる”
数学では、最短の道は始点と終点を直線で結んだ道だと教えてくれる。しかし、現実における最短の道はそうではない。
昔の船乗りはこう教えてくれる。「最もつごうよく吹いてきた風が、船の帆を膨らませて導かれた航路が最短の道だ」と。
これこそ、実際に物事をなしとげようとする場合に通用する最短の道理論だ。頭で立てた計画通りに物事は運ばない。現実の何かが、遠い道を最も近い道にしてくれる。それが何かは前もってわからず、現実に踏み出したときにようやくわかってくるのだ。
出典元:超訳 ニーチェの言葉
今の自分の現状が、目指すところにたどりつくための、最善の一手なのかもしれない。
・・・そのように思えたら、光が差しますね。
思うこと
現実の何かが、遠い道を最も近い道にしてくれる。それが何かは前もってわからず、現実に踏み出したときにようやくわかってくるのだ。
出典元:超訳 ニーチェの言葉
前もってわからないということを、面白いと思えるかどうか。
目の前で起きた事を受け入れる、柔らかさや、冷静さがほしいです。
“飽きるのは自分の成長が止まっているから”
なかなか簡単には手に入らないようなものほど欲しくなるものだ。
しかし、いったん自分のものとなり、少しばかり時間がたつと、つまらないもののように感じ始める。それが物であっても人間であってもだ。
すでに手に入れて、慣れてしまったから飽きるのだ。けれどもそれは、本当は自分自身に飽きているということだ。手に入れたものが自分の中で変化しないから飽きる。すなわち、それに対する自分の心が変化しないから飽きるのだ。つまり、自分自身が成長し続けない人ほど飽きやすいことになる。
そうではなく、人間として成長をし続けている人は、自分が常に変わるのだから、同じものを持ち続けても少しも飽きないのだ。
出典元:超訳 ニーチェの言葉
気軽に「飽きた。」と言いづらくなりますね。
思うこと
人間として成長をし続けている人は、自分が常に変わるのだから、同じものを持ち続けても少しも飽きないのだ。
出典元:超訳 ニーチェの言葉
自分で自分を楽しませる方法を知っておきたいですね。
どのようなことに心が弾みますか?
- アンテナを張って、楽しいこととリンクする。
- 自分と違うものを、おもしろがる。
- 自分の心のチャンネルを、自由自在に切り替える。
心の中では、常に小さな風が吹いている状態。
そのような自分でいられたら、ずっと楽しいのでしょうね。
さいごに
ニーチェの言葉、
- “物事の完成まで待つ忍耐を持つ”
- “力を入れすぎない”
- “最短の道は現実が教えてくれる”
- “飽きるのは自分の成長が止まっているから”
を、紹介しました。
私は道の途中で、迷子になることが多いです。
迷子になっていることにすら、気がついていない時もあります。
失敗は、成功へのプロセス。
・・・そのように考えながら、
ゆったりと力を抜いて進んでいけたらいいですね。
今日も良き日を♪