ニーチェとは、19世紀後半に生きた、ドイツの哲学者です。
フリードリヒ・ニーチェ【1844年~1900年】。
疲れた時に読みたい、ニーチェの言葉を集めました。
“一日の終わりに反省をしない”
仕事を終えて、じっくりと反省する。一日が終わって、その一日を振り返って反省する。すると、自分や他人のアラが目について、ついにはウツになる。自分のだめさにも怒りを感じ、あいつは憎たらしいと思ったりする。たいていは、不快で暗い結果にたどりつく。
なぜかというと、冷静に反省したりしたからなどでは決してない。単に疲れているからだ。疲れ切ったときにする反省など、すべてウツへの落とし穴でしかない。疲れているときは反省をしたり、振り返ったり、ましてや日記など書くべきではない。
活発に活動しているとき、何かに夢中になって打ち込んでいるとき、楽しんでいるとき、反省したり、振り返って考えたりはしない。だから、自分をだめだと思ったり人に対して憎しみを覚えたりしたときは、疲れている証拠だ。そういうときはさっさと自分を休ませなければいけない。
出典元:超訳 ニーチェの言葉
粗探しのように、辛いことを考えてしまう時がありませんか?
そういえばあの時もそうだった。
あの顔は、ひょっとしたら良くないことを考えていたのかも。
これからもこのようなことが続くのだとしたらどうしよう。
明日も、今日のような日が続く・・・。
そうして膝から崩れ落ちるように、気分が落ち込むのです。
思うこと
自分をだめだと思ったり人に対して憎しみを覚えたりしたときは、疲れている証拠だ。そういうときはさっさと自分を休ませなければいけない。
出典元:超訳 ニーチェの言葉
嫌なことがあったと感じる時や、いつまでも、モヤモヤとしている時に、いろいろと考える時は、決まって同じことを、堂々巡りで考えたりしています。
私はそうです。
そうして、同じところをめぐっているわけではなくて、実のところ、らせん階段を下るようにどんどん下の階層に下がっていくのです。
考え方が下の階層に下がっていく・・・。
疲れている時は、目の前でおきた出来事を、悪くにしか受け止められません。
そして悪く受け止めた現実を、時間が経てば経つほど、自分の中で熟成させて、さらに悪い出来事に変化させていくのです。
ネガティブにハマった時は、まるで底なし沼。
しかもその底なし沼は自分で作っているのですよね。
同じことを何度も考え始めたら、危険信号。
意識して考えることをやめるようにした方がいいです。
下の階層に下がる前に、切り替えたほうが、楽。
考えないようにしていると、あれほど深刻に感じていたことが、どうでもいいことだったと気がつくことだってあります。
“疲れたらたっぷり眠れ”
自己嫌悪におちいったとき、何もかも面倒でいやになったとき、何をしてもくたびれて仕方ないとき、元気を取り戻すためには何をすべきだろう。
ギャンブル?宗教?流行のリラックス療法?ビタミン剤?旅行?飲酒?
そんなことよりも、食事をして休んでからたっぷりと眠るのが一番だ。しかも、いつもよりずっと多くだ。
目覚めたとき、新しい力が漲(みなぎ)る別の自分になっているだろう。
出典元:超訳 ニーチェの言葉
若い頃、失恋旅行に行ったことがあります。
1人旅。
美味しいご飯を食べて、温泉に入って、神社を参拝して、おみくじを引いて、
その頃にはすっきりとして、前を見る気分になっていましたね。
旅行も悪くなかったですよ。
内容は、癒しの旅でしたが。
何にも考えずに、目の前のものを吸収していました。
思うこと
そんなことよりも、食事をして休んでからたっぷりと眠るのが一番だ。しかも、いつもよりずっと多くだ。
目覚めたとき、新しい力が漲(みなぎ)る別の自分になっているだろう。
出典元:超訳 ニーチェの言葉
疲れてしまった時、
現実的な対処をした後は、考えるのをやめて寝てしまうと、
起きた時に、
「それほどたいしたことではなかったな。」
と、感じることはありませんか?
すごく悩んでいたはずなのに、
妙にあっさりとしていたり、まったく違う角度から物事が見れるようになっていたり、
妙案が浮かんでいる時はありませんか?
すごく心が疲れたな。と感じる時は、まずは寝ましょう。
部屋を片付けて、軽く食事をして、眠る。
後は、それから。
“疲れたと感じたら、考えない、思わない”
いつものように毅然としていられなくなったら、疲れている証拠だ。疲れていると、わたしたちは溜め息をつき、愚痴を口にし、後悔を口にし、ぐるぐると似たようなことを考え、そのうち憂鬱なことや暗いことが頭の中を勝手に動き回るようになる。
それは毒を吸うようなことだから、疲れたと感じたら、考えることをやめ、休んだり寝たりするに限る。そして、また毅然として活動できるように明日に向かって備えよう。
出典元:超訳 ニーチェの言葉
ストレスを感じると、時に、自分で毒を蒔き散らかして、余計に苦しくなっちゃうんですよね。
苦しみを自分で増幅させ始めたら危険。
事態を悪化させながら、「助けてほしい!」と心で喚(わめ)き始めたら危険。
ああ、苦しい。
思うこと
疲れていると、わたしたちは溜め息をつき、愚痴を口にし、後悔を口にし、ぐるぐると似たようなことを考え、そのうち憂鬱なことや暗いことが頭の中を勝手に動き回るようになる。
出典元:超訳 ニーチェの言葉
自分の心の糸が、ぎゅぎゅっと複雑に絡んでこじれるのを感じたら、
一旦考えるのをやめて、
目を閉じて体をリラックスさせて、何も考えずに自分の呼吸に集中する。
すると、次に目を開けた時に、広がりかけていた感情が、すっと勢いをゆるめ、穏やかに別の方向へ流れていくことがあります。
さいごに
ニーチェの言葉、
- “一日の終わりに反省をしない”
- “疲れたらたっぷり眠れ”
- “疲れたと感じたら、考えない、思わない”
を、紹介しました。
気持ちが滅入っている時に起こした行動って、大抵良くない方向に進みませんか?
疲れたなと感じた時は、とりあえず寝ましょう。
自分を奮い立たせたり、物事を分析したり、相手の気持ちを考えたり、自分の置かれた立場について考えるのは後で。
ゆっくりと休んでくださいね。