山田さんの tea time

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【ゾッとした話】立ち入り禁止の鉄線をまたいで、川まで行ってしまった私

今週のお題「ゾッとした話」

暑い日が続きますね。

今週のお題。「ゾッとした話」ということで、真っ先に思い出したことがあります。

夏は水遊びをされる方が多いと思いますが、立ち入り禁止、遊泳禁止などのルールを、きちんと守られているでしょうか。

禁止されていることには、それなりの理由があります。

 

私には、『ルールはきちんと守らないといけない。』と、感じた実体験があります。

その時の話を書こうと思います。

怖い話が苦手な方は、回れ右でお願いします。

(*´ω`*)

 

 

キャンプ場のホームページで見た、川の写真

数年前に家族でキャンプに行った時の話です。

ホームページの案内を見ていると、敷地内に川が流れているのか?

綺麗な水が流れた、浅い川の画像がありました。

当時、3月だったのですが、水遊びが好きな長男が喜んでくれるかなと思い、川遊びの準備をしていくことにしました。

寒い季節なので、泳いだりはしませんが、長靴を持っていき、浅瀬の生き物などを長男と観察しようと思いました。

長男と私の分の長靴を用意して、キャンプに出掛けました。

行ってみると川はキャンプ場の敷地内にはなく・・・

長男と楽しみにしていた川遊びでしたが、実際にキャンプ場に行ってみると、敷地内に川は流れていなくて、テントの崖を下った所に川が見える程度でした。

キャンプ場を出てから、少し歩いていかないと、川にはたどり着けそうもありません。

川遊びを楽しみにしてきたのに、敷地内に川がなかったからといって、川遊びを諦めることはできませんでした。

長男と二人、長靴を履いて、川に行ける道を探しました。

川は立ち入り禁止の柵の向こうにありそう

川までたどり着く道のりは、道らしい道もなく、低い草むらでした。

おそらくここを進めば川にたどりつけるだろうというところまできて、思わず立ち止まりました。

大人がまたげる程度の高さでしたが、鉄線が引かれていて、侵入ができないようになっていました。

立札があり、鉄線には電流が流されていることと、立ち入り禁止であることが書かれていました。

 

私は鉄線を見て、一瞬躊躇しましたが、

『もっと中に進みたい。』

『川に行きたい。』

『荷物になる長靴まで持って、せっかくここまできたのだから。』

『川はすぐそこ。』

という気持ちを抑えきれずに、長男を抱っこして鉄線をまたいでしまいました

 

普段の私は、若干融通が利かないほどルールを守る方なので、電流まで通っている鉄線をまたいでまで進むなど、考えられないことでした。

ましてや子供を連れて、立ち入り禁止のエリアに入るなど、ありえません。

 

『行かない方がいい気がする。』

『なんか雰囲気がおかしい。』

『心がザワザワする。』

自分の中の警笛を無視するかのように、前のめりに草むらをかき分け、足早に奥へと進んでいきました。

 

 

キラキラと輝く明るくてきれいな川にたどりつく

草むらを進み、川岸にたどりつきました。

川の水はきれいで、浅く、とても遊びやすそうな川でした。

どうして立ち入り禁止になっていて、整備された道がないのか疑問でした。

 

川の上流の方に目がいきました。

周りより一段と水が浅い場所がありました。

川の石と水と太陽の光が絡み合って、キラキラと輝いていました。

 

私は、太陽の光で水面がより一層キラキラと輝いて見える浅瀬が気になりました。

『あの浅瀬に行きたい。』

 

太陽が高い位置にある時間帯。

周囲は明るく、太陽の光がよく届いているのに、気になる浅瀬は、

なぜか時が止まっているかのように、空気が動かず、じっとりとした印象がありました。

キラキラだけがやたらと際立ちながら・・・。

 

『すごく綺麗。』

『あの場所に行きたい。』

『このような時のために長靴を履いてきた。足が濡れることなくキラキラとした場所まで行ける。』

『行こうか。』

『行こうか。』

『とにかくあの場所へ。』

気持ちは前に進もうとしていました。

 

・・・が、

 

同時に、

『やめとけ。』

『やめとけ。』

『今なら間に合う。戻るんだ。』

『行ってはいけない。』

という声が自分を引き留めました。

 

自分の中で、相反する二つの声が大きな声で意見をぶつけ合っているかのようでした。

 

最後にたどりついた私の気持ちは、

『行きたい。・・・けど、やめよう。』

『なんかやめた方がいい気がする。』

でした。

背中がザワザワとして、落ち着きませんでした。

逃げるように帰り道を急ぐ

やめようと思った瞬間、急いで帰らなくては、という衝動にかられました。

急に堰を切ったかのように、

『早くこの場所から離れたい。』

『なんで無理して進んでしまったのだろう。』

と・・・。

 

追われるように速足で、来た道を戻りました。

 

来た道を戻ってきたつもりなのに、どこで間違えたのか、行きとは違う道に出ました。

行きに川に向かった時よりも、ずっと開けた道でした。

行きに気づけなかったことが不思議でした。

 

開けた道に出たのとほぼ同時に、ある存在に気がつきました。

 

10体以上あろうかというお地蔵さんが、ずらりと並んでいました。

屋根と壁が作ってある小さな小屋に、ひな壇に並ぶかのようにずらりとお地蔵さんが・・・。

川のそばの道路で見つけてしまった、たくさんの【あるもの】

電流を流した鉄線が引いてあり、立ち入り禁止にしてある川。

静かで奥まった道に並ぶ、たくさんのお地蔵さん。

 

私が行った川は、もしかして、よく事故がある場所なのでは・・・。

 

私が見たキラキラとした浅瀬。

時が止まったかのように見えたあの浅瀬は、もしかして・・・。

 

私は、子供まで連れて、キラキラとした浅瀬に行こうとしていました。

 

普段はルールを守ろうとする私が、立ち入り禁止を無視して進み、

うっそうとした木々や草むらに囲まれて、外側からは見えにくい場所にあった川に、無理に行こうと・・・。

 

『行ってはいけない。』

という心の声が、頑張ってくれて、良かったです。

さいごに

【立ち入り禁止には理由がある。】ということを、身にしみて感じた出来事でした。

妙な誘惑に駆られて、普段の自分とは違う行動をしようとしたら、要注意。

たどり着くのが険しかったり、やめさせようという力が働くのは、やめた方がいい証拠だと思いました。

 

ルールはぜひ守りたいです!

 

立秋を迎え、暦上は秋の気配が徐々に近づいてくる頃ですが、

まだまだ暑い日は続きますね。

楽しい夏をお過ごしください♪