子供の頃の、金縛りの体験のひとつです。
前回書いた金縛りの体験より、少し後のこと。
私が中学2年生の時の話です。
その日は母と昼寝をしていました。
昼寝と言っても、確か夕方近くでした。
母が私の右側。
二人で絨毯の上に直接寝転び、タオルケットをかけて、軽い昼寝です。
まだうっすらと明るい時間帯でした。
金縛りは夜とは限らないのですね・・・。
今回の金縛りは、前回よりも怖かったです。
それで、このようなことが、たびたびあってはたまらない、と思い、あることをしました。
金縛りの内容と、私がした、あることについて書きます。
昼寝中に腕をつかんできたなにか
母と並んで昼寝をしていると、ふと目が覚めました。
すると部屋全体が、オレンジの絵の具を薄めて塗りつぶしたかのように見えたのです。
嫌な予感がして、目を閉じたら、それはきました。
赤ちゃんはこのように、バンザイのポーズで寝ることが多いですが、私は赤ちゃんのように、バンザイのポーズで寝ていることが多いです。
ズン!と、全身を押さえこまれたように、急に体が重くなり、
なにかに両手首をつかまれ、すごい力で引っ張っられました。
『こっちにこい。』
という声まで聞こえました。
『こっちにこい。』
と、いう言葉を何度も繰り返しています。
少しでも油断をすると、引っ張っていかれそうなほどの力です。
私は全力で抗いました。
力を抜くと、引きずり出されるというか、引きずり込まれそうな力でした。
私の寝ているところの、頭の左側の上の方に、20代半ばくらいの男の人が座っていると感じました。
見たわけではないのですが、(怖くて見れないし、見る余裕はありませんでした。)それは、黒い渦のようにも思えました。
そのなにかが、私の両腕をつかみ、黒い渦の方に引っ張っていました。
私も相当頑張りましたが、引っ張る力も、すごく強かったです。
『ここで負けたらどうなるか分からない!』
と思って、絶対に負けるものかと思いました。
だけど、
その攻防が長くて・・・、
全身が汗でじっとりとするほど、もうへとへと・・・。
そのような時でした。
右隣で寝ていた母が、私の体に触れ、電気をつけました。
紐が垂れ下がっていて、紐を引くと電気がつくタイプの照明です。
時間帯的に、元々それほど暗いわけではなかったのですが、電気をつけることで、部屋の中が、パッと明るくなりました。
引っ張り合いの金縛りは、終わっていました。
「お母さん、どうしてわかったの?」
「何が?」
「今すごくいいタイミングで、起こしてくれた。」
「そうなの?・・・なんか急に起こそうと思って。」
母は意味が分かっていなさそうだったけど、とにかく母が私にふれたことで、金縛りが終わりました。
この後、夕食の用意を始めた母に、特に事情を話さなかったと思います。
その時何が起きていたかということを。
先ほど起きた事を、すぐに声に出して話したくない。という感覚もありました。
・・・かなり疲れました。
少し前にも金縛りがあったし、このようなことが度々あってはたまらない、というのが感想でした。
自己暗示?それとも?私がした、願い事
私を守っている何かに、お願いすることにしました。
『もうこんな怖い思いをするのは嫌。身が持たない。良くない場所を避けたり、危険を避けるのにどうしても必要な感覚以外は、感じられないようにしてください。』
強く願っていたら、すっと何かに蓋をされるような感覚がありました。
明確な変化があったわけではありませんが、
『これで大丈夫・・・。』
そのような気持ちに。
もしかしたら、おまじないのような効果があったのかもしれませんね。
とりあえず、それから、怖すぎる金縛りは、なくなりました♪
以降も、たまに不思議な体験はあるのですが・・・、
ちょっと不気味、とか、やっちゃった!とか、嫌な予感、とか、神秘的、とか、ほっこり、とか、そのような感じの比較的穏やかな内容です。
さいごに
私が中学生の時の、金縛り体験談でした。
そうそう、
この時以降、しばらくの間、私は手をバンザイして寝ないようにして、布団を鼻の辺りまでかぶり、みのむしのように眠るようになりました。
また手をつかまれたくないから・・・。
今では忘れて、またバンザイして眠っています。
それでこの間、ベッドでうたたねをしていたら、なにかに左手首をつかまれました。
その時は、掴まれている腕だけが固定されたように動かなくなって、
手が、とても熱く感じました。
温かいというより、熱い。
すぐに終わったのですが、あれは何だったのかな・・・。
驚きはしましたが、今回のは全然怖くはなかったです。
怖い話は他にも♪
旅行先で、友達と共通の夢を見た話。
泊まった旅館に雰囲気がありすぎて、電気をつけたまま寝た話。
最後まで私の怖い話にお付き合いくださり、ありがとうございました♪